東大OBが教える暗記の仕方11選!
「暗記の仕方が分からない」
「暗記が苦手」
「効率の良い暗記方法はないか」
そんな暗記に悩んでいる方の為に、東大OBが暗記の仕方を色々考えてみました!!
暗記は覚えれば勝ちなので、正直どんな方法でもよく、何個も暗記方法を持つ必要はありませんが、とりあえず用意しました。
基本的には自分に合う暗記方法がないか流し読みしてみて、効率よく暗記できそうなら、とりあえず試してみる、でいいと思いますが、場合や場面に応じて暗記方法を使い分けられるともっといいです。
テスト勉強や受験勉強のやり方に上手く混ぜ込んでいただければと。
それでは暗記法を説明します!!それぞれの暗記方法の使い方や使う場面も書いたので、ぜひ確認してみてください!
★ついでに暗記に役立つ豆知識も、最後の方に纏めておきましたので、ご興味あればそちらもご覧ください!!
暗記の仕方
- 見て隠して見て暗記
- 書いて暗記
- 問題を解いて暗記
- 理解して暗記
- 声に出して暗記
- 耳で暗記
- ゴロで暗記
- まとめて暗記
- 根幹の部分だけ覚え、後は必要に応じて導き出す
- 一通り覚えるまで繰り返す
- 暗記アプリで覚える
1.見て隠して見て暗記
個人的に一番おすすめしたい暗記方法です。
この暗記方法では、答えを手で隠したり、単語カードを使ったり、赤シートを使ったりして、覚える部分を隠し頭で答えを思い浮かべ、答えを見るを繰り返します。
書いて覚えるよりも、見る→暗記するを繰り返せるので、
暗記勉強を始めた直後の覚える量が多い場合や、さっとたくさんの量を復習したい時などにおすすめの暗記法です。
この暗記法のメリット:
・ささっと短い時間で暗記できる。
・複数の単語を一気に確認&復習できる。
この暗記法を使うおすすめの場面:
・英単語を2000語の覚え始めの時の暗記。
・受験の初めたてや年号の暗記度合いの確認など、ざっと復習したり暗記したい場合。
2.書いて暗記
暗記したい対象を、集中して瞬間的に暗記したい時のやり方です。
また、英単語のスペルや漢字など細かい部分まで暗記したい時に役立ちます
書く分、集中が増すので見るより覚えるのに向いている一方で、書いている時間が地味に積み重なるので、暗記の分量が多い場合には向いてませんが、少量を覚える場合に向いています。
例えば、英単語の暗記では、「1の見て隠す」でささっと暗記の下地を整え、最後に確認で書いて覚える、をすると暗記にいいかもしれません。
または、「1の見て頭で答えて」をした時に、間違えた単語やフレーズなどを間違えノートに書き、その間違えたものだけ書いて覚える、なども暗記法として考えられます。
この暗記法のメリット:
・スペルや書き順など細かく暗記できる
・集中しやすい
この暗記の仕方のデメリット:
・時間がかかりやや非効率
暗記に使える場面:
・確実に英単語をスペルまで暗記したい時
・漢字を書き順や、細かいトメハネまで、ちゃんと覚えたい時
・どうしても覚えられない単語などを集中して覚えたい時
3.問題を解いて暗記
問題集やアプリの暗記クイズなどを解いて間違えたのを暗記するやり方です。
暗記は頭の中で分かっていても、実際に問題になると、答えが分からないという事はザラにあります。
覚えた後の暗記でもいいですし、1で単に見て覚えるだけでなく、隠して覚えるを上手く使って暗記するのを試みるのが大事です。
また、解けなかった問題は、暗記ノートに纏めて、寝る前に暗記する、などの暗記の仕方も考えられます。できるだけ「問題を解く」を暗記フローに組み込みましょう
問題を解くメリット:
・集中がなくても勉強になる。
・暗記したかどうかを正しく判定できる
暗記に使える場面:
・ざっと暗記した後の確認テスト&暗記
・書いて覚えた後、本当に覚えたかの確認&暗記
・テスト直前の見直しノートを作成したい時
4.理解して暗記
字面ではなく、何でそうなったか、そうなるのかを理解して暗記する方法です。
暗記は、思い出すとっかかりを複数作って置くことが大事なので、どの暗記方法を選ぶにせよ、ベースとして意識したい暗記法です。
例:英単語の暗記の場合
・他の単語とくっつくことによって、意味を変える語幹から理解し暗記
例えばdislikeの暗記なら、dis+likeでdis = 否定だから、好きじゃない、という意味なんだな、と理解すると覚えやすかったりします。
・フレーズや熟語の暗記は、単語単体の意味から理解し暗記
例えば、take outは取り出すとか持ち出す、って意味がありますが、takeは取るで、outは外に出す、だから何となく「取って外に出す」のイメージとなり、後は文脈で思い出すとすればいいでしょう。
・名詞形、動詞形など既に覚えている形式から理解し暗記
例えばfeelingsの意味は感情ですが、「feelは感じるだから名詞にすると感情なんだな」と暗記するのがいいかと。
例:数学の公式を暗記する場合
公式通しで関連づけて覚えられる場合があるので、そういう場合は積極的に暗記しましょう。例えば、球の面積は4/3πr³、球の表面積は4πr² ですが、その公式と共に「球の面積を微分すると表面積になる」って事も覚えると本当に公式があってるかの確認もできていいと思います。(4/3πr³の3乗を2乗に変えて、*3をすると表面積になる)
理解して暗記すべき理由まとめ:
・忘れた時の思い出すとっかかりになる。
・記憶の定着度がアップする。
・思考系の問題を解くのに役立つ。
暗記に使える場面:
・新しい英単語の暗記。特に関連した何かがある時。
・数学や理科などの公式の成り立ちがあり覚えるのが簡単な時。
・無機化学の暗記。化学式の暗記など。
5.声に出して暗記
2.の書いて覚えると同じように、覚えたいものにより集中できるので、声に出しての暗記方法も有効だと思います。書く場合は、ついでに呟きながら暗記すると良いでしょう。勿論、書いて覚えるのが好きな人は、外などでの書いて暗記できない時の代わりとして声を出して覚えるのも検討するといいかと。
声で暗記するメリット:
・書くよりは効率的に早く暗記できる。
・英単語暗記では記憶定着の助けになる。
暗記に使える場面:
・英単語で発音も覚えたい時。
・とにかく集中して暗記したい時。
・書いて覚えれないが、一単語一単語に集中して暗記したい時。
6.耳で暗記
手が空いてない時の暗記はもちろんですが、覚えるのが多い時の暗記法として便利です。なぜなら耳なら聞き流しができるので、ストレスなく暗記できるからです。
英単語は、英語と英語の意味を繰り返すCDやアプリを使って、隙間時間に聞いて暗記するのがいいでしょう。
古文単語でも、古文の意味と古文の訳を繰り返すCDも地味にあるので、英単語に限らず、古文単語や英語フレーズなど問題と意味がセットなものを覚えるのにも使えます。
目で覚えるのが面倒な方は、耳で暗記できるか検討するといいでしょう。
暗記におけるメリット:
・聞き流しでOK。片手間で暗記できる
・集中しなくても暗記できる
暗記に使える場面:
・電車内や食事中、移動中など手が空いてない時。
・英単語や古文単語など覚えるのが多い場合。
・いい感じの暗記のための音源がある場合。
7.ゴロで暗記
「納豆(710)食うなら平城京」や社会の年号暗記では語呂が結構あったりします。覚えれない単語は一緒に覚えるのも良さそうです。
ちなみに英単語でも古文単語でも語呂で覚える本があったりするので、語呂で暗記するのが好きな人は、本屋で探してみても良さそうです。
一方で、よほど暗記が苦手じゃない場合は、語呂は非効率じゃないかと思ったりします。なぜなら受験勉強やテスト勉強に置いて暗記しなきゃいけない量はめちゃクチャ多いのに一々語呂を探してたらキリがないと思うからです。
なので偶々目についたら暗記するとか、どうしても暗記できない単語は語呂も覚えるというようにオプション的な暗記法と考えた方がいいと思います。
ただし、次の項で説明するように、複数の語句を横断して覚える場合には、語呂は強力な手段だと思います。時と場合を考えて使い分けましょう。
ごろ暗記の利点:
・思い出しやすくなる
ごろ暗記のデメリット:
・覚えるのに余計な労力を使う
暗記に使える場面:
・どうしても暗記できない場合
・時間があり、じっくりと覚えたい場合
・纏めて暗記する場合
8.まとめて暗記
元素表の暗記みたいな考え方です。特に順序を覚える時に有効です。
例:「すいへいりべぼくの船。ナマガルシップスクラークか。スコッチバクロマン鉄子に銅せ亜鉛がゲルマン アッセンブローカー」などと覚えるだけで、H He Li Be B C N O F Ne Na Mg Al Si P S Cl Ar K Ca Sc Ti V Cr Mn Fe Co Ni Cu Zn Ga Ge As Se Br Krを思い出せたりします。
一つ一つを語呂で覚えるのは、逆に面倒なのであまりお勧めしませんが、複数の語句をしかも順序付きで覚えたい時には、語呂と組み合わせて纏めて暗記するのがお勧めです。
纏めるメリット:
・思い出すきっかけになる
・暗記の労力が少なくても済む可能性がある
暗記に使える場面:
・元素表の暗記など形のある表の暗記
・月の英語など順序があるものの暗記
・年号など前後関係があるものの暗記。頭文字だけを繋げて覚えて順序を暗記するなど。(思い出すきっかけにもなる)
9.根幹の部分だけ覚え、後は必要に応じて導き出す
これは特に、物理や数学の暗記に役立つ方法です。
簡単な式変形で導き出せるものは、絶対覚えるのだけ覚えて、式変形方法だけ暗記した方がいい場合があります。
例えば、1 + tanθ^2 = 1/ (cosθ^2)の暗記は、これを覚えるより、
sinθ^2 * conθ^2 = 1だけ覚えて、cosθ^2で割ればこの式ができる、と覚えた方が暗記が楽でしょう。
メリット:
・暗記の為の頭の容量をとっておける
・公式を導き出す系の問題への対応力がつく
暗記に役立つ場面:
・数学の公式の暗記
・物理の公式の暗記
10.一通り覚えるまで繰り返す
昔、アメリカの州の暗記でやった事ですが、50個を暗記マーカーで塗り潰し赤シートで全部言えるまで、最初から最後まで順に答えれるまで暗記しました。特に翌日テストの場合などの1夜漬けの丸暗記や一日で覚えたい時のやり方にお勧めです。
勿論長期的に暗記したい場合は、一通り覚えるを、何日も繰り返せば暗記できると思います。
暗記に使える場面:
・本格的に暗記したい場合
・一夜漬けで暗記したい場合
11.暗記アプリで覚える
ここに記載している効果的な暗記方法の大体は、暗記アプリカクセルでできます。
単語カードで見て隠して暗記。暗記の4択クイズで問題を解いて暗記。英訳と日本語訳の発音を流しての暗記もできます。暗記クイズを1周した後は、覚えてない単語のみでもう一周繰り返す事もできるので、10の一通り暗記するもアプリで実現できます。
できないのは、語呂での暗記と、書いての暗記ぐらいですかね?まあ暗記アプリで暗記を試してみて、暗記できない部分は別途書いたりって感じでもいいかなと思います。
※暗記アプリ「カクセル」
暗記に役立つ豆知識
1.暗記に効率的な時間帯
これは持論ですが、長期に記憶したいなら夜寝る前。短期記憶でいいなら、記憶力は時間が経てば経つほど落ちると思うので、夜寝る前と、テスト当日の朝が個人的におすすめです。
*但し、同じ単語やフレーズなどに何度も触れる事が暗記の秘訣だと思うので、繰り返し見て覚える事が重要であると付け加えておきます。
2.暗記の為に捻出できる時間はいつ
紙や問題集がなくても暗記は可能であると理解しましょう。
小さい暗記本や、単語カードがあれば、電車の移動中や、勉強の合間、ちょっとした待ち時間に暗記可能です。
また、両手が塞がっても、単語の意味と答えを流せば暗記できます。
時間がない、を言い訳せず、あらゆる可能性を模索しましょう。